モジュール14クイズ:事業
これ以前のどのモジュールも、ルールが何をするかを測ってきた。このモジュールは、それで生計を立てる人が何を持ち出せるかを測った。六問はいずれも、レッスン76が数えたペースとレッスン67が定義した十分の一Rの上での算術であり、最後の一問は五つの数字を、それが立ち行かなくなる順に並べる。
範囲:レッスン96から100までと、モジュール全体が乗っている二つの入力:二十八日間で十三件の発注、そして1トレードあたり十分の一R。
下のどの問いも、あなたに数字を渡し、数字を返すよう求めます。答えまでスクロールする前に、6問すべてを電卓で解いてください。どの答えにも計算が出ているので、結果が違えば、ただ間違えたというだけでなく、どの段階に戻ればよいかが分かります。
問題
1. 十三件の発注、一か月
レッスン76は、レッスン71以降のどのレッスンも使っている二十八の動きにわたって四ルールのブックの発注を数え、十三件を得た。一か月は二十一営業日である。完了したトレード一件はポジションの変更二回、すなわち建てと手仕舞いだ。
問い。これは月に何件の完了トレードにあたるか。そして、レッスン65が想定した月四十件と比べてどうか。
2. 負ける月
レッスン67は1Rを1トレードの結果の標準偏差一つ分と定め、1トレードあたり十分の一Rを本物のエッジと呼んだ。月4.875トレードのとき、各トレードは平均0.10R、標準偏差1Rの独立な抽選である。
問い。その月はいくら稼ぎ、どれだけ振れ、どのくらいの頻度で損をするか。
3. 往復コストが残すもの
モジュール13は往復に1株あたり0.1230を課した。レッスン63は1本のローソク足の標準偏差を1株あたり1.5443と測り、このモジュールはそれを1Rとみなす。グロスのエッジは1トレードあたり十分の一Rである。
問い。 Rで測ったコストはいくらか。それはエッジの何割か。そして何が残るか。
4. 口座が支えられるもの
100,000の口座が1トレードにつき1パーセントのリスクを取るので、1Rは1,000にあたる。ペースは月4.875トレード、グロスのエッジは十分の一Rだ。家計はそこから月500を持ち出す。
問い。口座は月にいくら稼ぎ、その引き出しには実際どれだけの残高が必要になるか。
5. 試行と、そのあいだに出ていくもの
レッスン65は、始める前の公正な試行として156トレードを定めている。レッスン67は、本物の十分の一Rのシステムの156トレードにわたる最悪 drawdown の中央値を8.82Rとする。口座は同じ100,000で1パーセント、出ていくのも同じ月500だ。
問い。試行はどれだけ長く、市場は中央値で何を持ち去り、家計は何を持ち去るか。
6. 効いてくる行
これが完成したカードであり、各行がどの数字から来たのかも添えてある。
| 行 | 数字 |
|---|---|
| ペース | 月4.875トレード |
| コスト | 0.10Rのエッジに対する0.0796R |
| ネットの稼ぎ | 100,000に対して月99 |
| 引き出し | 月500 |
| 判定 | 18,952トレード |
問い。最初に立ち行かなくなるのはどの行か。そして、それを直すと残りはどうなるか。
解答
どれも最後まで計算してあります。数字がこのページではなくレッスンから来ている場合は、そのレッスン名を挙げています。
1. 十三件の発注、一か月
二十八日間で十三回の変更は 13 ÷ 28 = 0.4643/日。二十一営業日では月9.75回のポジション変更となり、9.75 ÷ 2 = 4.875件の完了トレードになる。
四十と比べると、4.875 ÷ 40 = 0.1219。つまり実測のペースは想定の12.2パーセントにすぎない。レッスン65は同じ場所で、その四十が導出ではなく宣言であると述べており、レッスン76がそれを導出した。差は八倍である。
このモジュールの中身はすべて、この一つの数字に何かを掛けたものだ。ほかの何より先に書き留めておく価値がある。
答え。月4.875トレード。レッスン65の四十の八分の一にあたる。
2. 負ける月
平均は足し合わさる。0.10 × 4.875 = 0.4875R。標準偏差は二乗和で足し合わさるので平方根になる。√4.875 = 2.2079R。
月が損になるのは、抽選が自分の平均を超えてゼロを下回るときで、それは 0.4875 ÷ 2.2079 = 0.2208 標準偏差にあたる。正規分布は −0.2208 より下に41.26パーセントの重みを置く。
その割合で十二か月なら、負け月の期待値は4.95か月。十二か月すべてが無傷である確率は0.5874の十二乗、すなわち0.169パーセントだ。負け月が一度もない一年は、このペースでは六百年に一度の出来事である。
答え。0.4875Rの稼ぎに対して2.2079Rの振れ。だから41.3パーセントの月が損になる。
3. 往復コストが残すもの
0.1230 ÷ 1.5443 = 往復あたり1Rの0.0796。
エッジと比べると、0.0796 ÷ 0.10 = 0.7965。往復は十分の一Rのエッジの79.7パーセントを取り、ネットのエッジは 0.10 − 0.0796 = 1トレードあたり0.0204Rとなる。
次にこれをレッスン19のサンプルサイズ、すなわち7.85をエッジの二乗で割った式に通す。0.10なら785トレード、0.0204なら18,952トレードだ。コストは判定までの道のりを五分の一に縮めたのではない。二十四倍に伸ばしたのだ。式が二乗するからである。
答え。0.0796R。これはエッジの79.7パーセントで、残るのは0.0204。
4. 口座が支えられるもの
月の稼ぎは0.4875Rで、1Rは1,000だから、487.50を稼ぐ。
引き出しは500で、これは 500 ÷ 487.50 = エッジ全体の1.0256にあたる。収支が釣り合う口座とは、月の稼ぎが500になる口座だ。稼ぎは残高の0.004875だから、残高は 500 ÷ 0.004875 = 102,564 となる。
しかも引き出しは、起きているあいだは見えない。一か月は2.2079R動き、この口座では2,207.94にあたるので、500は一か月ぶんのノイズの0.227にすぎない。引き出しは月数に比例して積み上がり、ノイズはその平方根で伸びるから、両者は (2,207.94 ÷ 500)² = 19.5か月で交差する。
答え。月487.50の稼ぎに対して500の持ち出し。だから必要な残高は102,564。
5. 試行と、そのあいだに出ていくもの
156 ÷ 4.875 = ちょうど32.00か月。
市場が中央値で持ち去る最悪の額は8.82Rで、1Rは1,000だから8,820。家計が持ち去るのは 32 × 500 = 16,000 である。
16,000 ÷ 8,820 = 1.81。同じ期間で、引き出しは drawdown のほぼ二倍にあたり、しかも決して戻ってこないほうだ。どの計画も前者はモデル化するが、後者をモデル化するものはほとんどない。
答え。32か月。そのあいだに市場は8,820を、家計は16,000を持ち去る。
6. 効いてくる行
下へ読み、下の行が耐えられる水準より悪い最初の行で止まる。一行目は頻度を決めるだけで、それ自体では立ち行かなくならない。二行目はエッジの79.7パーセントを取り、その下はすべて残りの上での算術だから、効いてくるのは二行目だ。
そこだけを直す。各トレードを十分に長く保有して1Rを一本ぶんではなく二本ぶん、1.5443ではなく3.0886にすると、コストは 0.1230 ÷ 3.0886 = 0.0398R、すなわちエッジの39.8パーセントへ下がる。ネットのエッジは0.0204から0.0602へ上がり、月の稼ぎは99から 0.0602 × 4.875 × 1,000 = 294 へ上がる。
それでも引き出しは500のままで、7.85 ÷ 0.0602² = 2,168トレードは、このペースではやはり37年だ。カードで最も効く行を三倍にしても、事業は不可能から実行不能へ移るだけである。これこそ、このモジュールが答えられるようにと書かれた答えだ。
答え。二行目。Rで測ったコストを半分にすると、ネットの稼ぎは99から294へ三倍になるが、それでも事業は成り立たない。
この小テストが試していたこと
ルールと事業が同じものかどうか。同じではない。上の六問は、その二つを切り分ける算術そのものだ。ペース、月、コスト、引き出し、試行、そしてカード。どれ一つとして、ルールが機能するかどうかを問うてはいない。すべてが、ルールに出番が回ってくる頻度と、そのあいだに口座を離れていくものについての問いである。
持ち帰るべきものは行の順序だ。第四問と第五問の口座の算術は目を引く部分だが、それは下流にある。第三問ですでにエッジを五分の四削られた事業を記述しているのだ。怖い行ではなく、効いてくる行を直すこと。
教育目的のみ。トレードには重大な損失リスクが伴います。金融助言ではありません。過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。