ES1! の TradingView Idea として公開しています。 TradingView でチャートを見る
トレードのチャートはいずれ水平線でいっぱいになります。過去の高値、過去の安値、セッションの境目、出来高の棚。描くのは簡単で、いったん描いてしまうと反論するのは非常に難しくなります。価格は一生をその線の間で動いて過ごすからです。遅かれ早かれどれかに触れ、その後に起きたことは線が引き起こしたように感じられます。
その感覚が測定に耐えるのかを知りたいと思いました。
レベルとは何か
レベルとは、記憶された価格にすぎません。先週の高値。先月の安値。四半期で最も出来高が集まった価格。神秘的なところはありません。過去に多くの人が判断を下した場所であり、それを見る根拠は、人は同じ場所で再び判断を下しやすいという点にあります。
当社のインジケーター Janus Atlas は、この種の系列を同時にいくつも描きます。二本や三本がほぼ同じ価格に重なると、何本一致したかを表示します。トレーダーは一般に、その一致を強さとして扱います。三本重なれば壁になるはずだ、というわけです。
ほぼすべてのレベル検証がおかす誤り
レベルを検証する分かりやすい方法は、価格が到達したときに何をしたかを調べ、それを価格の平常時の動きと比べることです。
この比較は壊れていて、しかもレベルに有利な形で壊れています。価格がレベルを試すのは、そこへ届くだけ動いたバーの上だけです。そうしたバーは普通のバーではありません。勢いのあるバーです。結果として勢いのあるバーを全バーと比べ、実際には変動率について測っておきながら、レベルについて結論を出してしまいます。
直し方は小さく、しかもすべてを変えます。価格が本物のレベルに触れたバーごとに、同じバーの中からランダムな価格も選び、まったく同じ方法で測りました。同じ日、同じ変動率、同じ市場環境で、しかも必ず触れられます。そのバー自身の値幅の内側にあるからです。
これで両者の唯一の違いは、その価格に意味があったかどうかだけになります。
測ったもの
5本先まで、二つのことを測りました。
貫通。価格がレベルに達したとき、反転する前にどこまで突き抜けたか。静かな相場と荒れた相場を比べられるよう ATR で測っています。
戻って引けたか。5本後、価格は来た側に戻っていたか。単純な「はい」か「いいえ」です。コイン投げなら50%になります。
先物、指数、個別株、暗号資産、通貨、コモディティにまたがる13の銘柄で走らせました。日足でおよそ5万4000本、その多くは2009年までさかのぼります。
結果
| 価格が触れた対象 | 貫通 | 戻って引けた割合 |
|---|---|---|
| 同じバー内のランダムな価格 | 1.048 ATR | 50.2% |
| レベル1本 | 1.071 ATR | 50.3% |
| 一致したレベル2本 | 1.110 ATR | 49.5% |
| 一致したレベル3本以上 | 1.215 ATR | 45.4% |
一番下の行を一番上の行と読み比べてください。
3本以上のレベルが一致した価格は、まったく同じ日にランダムに選んだ価格よりも深く突き抜けられ、価格が来た側に戻って引ける頻度も低くなりました。一致するレベルが増えるほど効果は強まり、これは本物の関係から予想されるとおりの形ですが、向きが逆です。
ひとつの市場のまぐれではありません。13銘柄中13銘柄で成り立ちました。
対照群が50.2%に落ち着いた点にも注目してください。予想されるコイン投げとほぼ完全に一致します。測定そのものが壊れておらず健全だと分かるのは、この点からです。
確認した二つの反論
ATR で測った貫通は、その瞬間の相場がたまたま異常に静かだと過大に出ます。そうではありませんでした。これらの接触時の変動率は、通常の日の1.000に対して0.999でした。
そして、すべてが1年に集中した発見は発見ではありません。これらは18年に分散し、どの年も7.6%を超えて寄与していません。
述べていないこと
入手できる履歴を一部も取り置かずにすべて測りました。使ったのは日足のみです。価格から生まれるレベルを対象とし、出来高から生まれるレベルは意図的に外しました。その計算を自前で組み直せば、本物ではなく自作の複製を検証することになるからです。
そして何より、これは価格がどこかに到達したときに何をしたかの記述です。助言ではなく、ここに従って行動すべきものはありません。
なぜ公開するのか
結論よりも方法をお見せしたいからです。重なったレベルほど強いという考えはあちこちで繰り返されていますが、私たちが測れる限りではそうなっていません。そのレベルを描いているのは当社自身のインジケーターです。それでも検証し、返ってきたのがこれです。
持ち帰る価値があるのは方法のほうです。出どころを問わず、どんなレベルにも使えます。
ES1! の TradingView Idea として公開しています。 TradingView でチャートを見る
過去のチャートの動きとその測定を、事後に記述したものです。ここに書かれたことは推奨でも将来の結果を示すものでもありません。