コンテンツへスキップ

その指値が約定するのかどうかを確かめる方法

Janus Atlasを表示したBTCUSDT無期限契約の4時間足ローソク足チャート。破線の水平線が価格の上下の水準を示し、それぞれに価格が付いています。下半分のパネルは各水準を価格からの距離とともに一覧にしています。左上のテキストには、0.5、1、2、3、4.5 ATRの水準に価格が1日以内に到達した割合が書かれています。
BTCの4時間足に表示したJanus Atlas。パネルはDistance Tableで、価格の上下の各水準とその距離を示します。この距離はリアルタイムで、水準が動いていなくても価格とともに変わります。下の計算例に時刻が入っているのはそのためです。

チャート上のどの水準もエントリーに見えます。その多くは地図にすぎません。両者を分けるのは、指値を置く前にほとんど誰も問わない質問です。価格は実際にそこまで届くことがどれくらいあるのか。

それを測りました。BTC、ETH、SOLの4時間足、直近180日のすべての足です。各足から一定の距離に水準を置き、その距離は14本の平均的な値幅であるATRで測り、価格が何回そこへ届いたかを数えました。

その表

価格からの距離1日以内に到達5日以内
0.5 ATR74%90%
1 ATR49%78%
1.5 ATR31%67%
2 ATR20%56%
3 ATR8%36%
4.5 ATR3%18%
6 ATR1%10%

ここでいう1日は4時間足6本、5日は30本です。期間が完結したものだけを数えているので、1日の数値それぞれの背後に6,444件、5日の数値それぞれの背後に6,300件の計測があります。

3銘柄ともほぼ同じです。1 ATR離れた水準への1日以内の到達率は、BTCで49.9パーセント、ETHで48.7パーセント、SOLで49.2パーセントでした。ATRで測る理由はここにあります。価格差を、どのチャートでも同じ意味を持つ1つの数字に変えてくれるからです。

Janus Atlasでのやり方

  1. Janus AtlasのInputsからDistance Tableをオンにします。価格の上下の各水準と、その距離が一覧で出ます。
  2. 同じ時間足にAverage True Rangeを期間14で追加し、各距離をその値で割ります。
  3. 上の表から確率を読み取ります。

計算例、9月30日17:53 UTC

BTCは83,984、4時間足のATRは970でした。

水準距離ATR換算1日以内5日以内
前日高値5720.5970%90%
当日安値1,1001.1343%73%
月間高値3,4003.517%34%
月間安値9,0659.350%2%

180日分のデータで、価格がその月間安値までの距離を1日で動いたことは一度もありませんでした。そこに置いた指値は地図であって注文ではありません。

この4つは、それぞれの水準が実際にある側で測っています。高値は価格の上、安値は下です。だから最初の表の行とぴったりは一致しません。この180日は相場が上へ流れたので、価格の上にある水準のほうが、同じ距離だけ下にあるものより少しだけよく到達されました。4.5 ATRでは上が4パーセント、下が1パーセントでした。

自社の記録も同じことを示しています

当社のスキャナーは7月29日から8月3日までに6,524件の指値案を出しました。価格から0.75 ATR以内にあったものは62から78パーセントの割合で約定しました。4.5 ATRより遠かったものは2から5パーセントでした。

危うく公開しかけた落とし穴

その記録を最初に読んだときは、4.5 ATR以上離れて置かれた597件の指値が一度も約定していない、となっていました。

それらのセットアップが期間を終える前に読んでいたのです。完全に評価すると597件中10件でした。ゼロに近いことはゼロではなく、まだ時間の経っていない取引は外れではありません。十分な機会を与えられたものだけを数えてください。

これが言っていないこと

到達したことと利益が出ることは別です。この表が示すのは指値が約定するかどうかであって、約定したあとに取引がうまくいくかどうかではありません。この記事のどこにも収益率はなく、ほのめかしてもいません。

Distance Tableはリアルタイムです。水準が動いていなくても、数字は価格とともに変わります。上の計算例に時刻が入っているのはそのためで、1時間後に読み直せば同じ水準でも距離は違うものになります。

サンプル内、3銘柄、1つの時間足、9月30日までの180日間です。

観察であって推奨ではありません。


過去の測定を、事後に記したものです。ここにあるものは推奨でも、将来の結果を示すものでもありません。