Volume Oracle:相場の機嫌と戦うのをやめる
🎯 学べること
このレッスンを終えると、次のことができるようになります:
- Volume Oracleは相場の状態を見分ける:仕込み、配分、中立、弱まり
- 状態バーは色分けされる:緑=仕込み(強気)、赤=配分(弱気)、灰=中立、金=弱まり
- 同じ指標でも状態によって読み方が変わる:トレンド中のRSI 70超は買い継続、レンジ中は手仕舞い
- 手順:状態を確かめる → 状態に合った戦略を当てる → 状態と戦わない
⚡ 明日からできること(クリックで展開)
抱え込みすぎないこと。まずはこの3つから:
- Volume Oracleをチャートに入れる — 取引プラットフォームを開き、相場状態の判定機「Volume Oracle」を追加する。色つきのバーを見る。緑=仕込み(機関投資家の買い、強気寄り)。赤=配分(機関投資家の売り、弱気寄り)。灰=中立(はっきりした状態がない、慎重に選ぶ)。金=弱まり(いまの状態が力を失いつつある、用心する)。今日は見るだけにして、まだ取引しない。
- 直近10回の負けトレードを見返す — 取引記録を開く。負けごとに、そのときの相場状態を確かめる(トレンド、レンジ、荒れ)。レンジでブレイクを取った負け、トレンドで平均への回帰を取った負けが何回あるか数える。おそらく負けの6割超が状態の読み違いから来ていると分かるはずだ。
- 状態に合ったトレードを1つだけ行う — 明日はまず状態を確かめてから入る。トレンドなら、トレンドに沿って取る(押し目でのエントリー、ブレイクの継続)。レンジなら、両端を逆に取る(サポートとレジスタンスでの反発)。状態と自分の場面が噛み合わないならトレードしない。この習慣ひとつで、悪いトレードの3割が消える。
先週はブレイク戦略が完璧に噛み合った。ところが今週は?負けが5回続いた。
何が変わったのか。
戦略ではない。相場の状態だ。
🚨 本音を言えば
トレンド相場で札束を刷るのと同じ場面が、レンジ相場では口座を壊す。
相場の状態を意識せずに取引するのは、台風の日にサーフィンをするようなものだ。勇敢なのではない。もうすぐ叩きつけられる。
このレッスンで学ぶこと:
- 3つの相場状態と、それぞれの取り方
- 「勝てる戦略」がなぜ急に効かなくなったのか
- Volume Oracleは、大半のトレーダーが気づく前に状態の変化をどう捉えるのか
- 状態の切り替わりで口座を壊す、いちばんの過ち
相場はいつも同じゲームではない
初心者には誰も言わないことがある。相場には機嫌がある。
トレンドを描くこともある。行ったり来たりすることもある。そして、まったく正気を失うこともある。
それなのに機嫌に関係なく同じやり方で取引すれば、じわじわ削られていく。
トレンド相場(札束の印刷機)
特徴:
- 高値も安値もはっきり切り上がる(または逆)
- 勢いを測る指標がそろって強い
- トレンド方向の出来高が押し目の出来高を上回る
- 価格が移動平均を尊重する
効くもの: 押し目でのエントリー、ブレイクの継続、トレンドについていく
効かないもの: 平均への回帰、両端の逆張り、トレンドに逆らう取引
期待される成績: トレンドに沿っていれば65〜75%
レンジ相場(コイン投げ)
特徴:
- 価格がはっきりしたサポートとレジスタンスの間を往復する
- 方向性のある勢いがない
- 出来高は均衡(偏りなし)
- 移動平均が寝ている、あるいは絡み合っている
効くもの: 両端を逆に取る、レジスタンスで売る、サポートで買う
効かないもの: ブレイクを取ること(失敗率が高い)、大きな利幅を狙って持ち続けること
期待される成績: 60〜70%、ただしR:Rは悪い(利幅が狭い)
荒れた相場(口座の殺し屋)
特徴:
- 激しい上下、脈絡のない動き
- ATRが平常の3〜5倍
- ニュース主導、あるいは流動性が薄い
- ストップがあちこちで刈られる
効くもの: 手を出さず、外から眺める
効かないもの: いつも通りのサイズ、狭いストップ、正直どんな戦略も
期待される成績: 読めない。最善は、参加しないこと
💡 腑に落ちる瞬間
あなたの手元にあるのは1つの戦略ではない。状態ごとに1つずつ、3つの戦略だ。
プロは状態と戦わない。状態を見極め、それに合わせ、そこから利益を得る。
📉 ケーススタディ:状態への盲目がマーカスに払わせた4万3,550ドル
背景: マーカス(複合的な事例、口座資金7万5,000ドル)は8か月にわたりブレイクを取って利益を上げていた。自分の強みは「ブレイクのトレード」だと思っていた。本当の強みは「トレンド相場に限ったブレイク」だった。
連勝(2023年5〜12月): SPYはトレンド、ADXは25超、VIXは12〜16。マーカス:68トレード、勝率58%、+4万2,300ドル(+56.4%)。「これで分かったぞ」
惨事(2024年1〜3月): SPYは475〜485のレンジに閉じ込められた(ADXは20未満)。マーカスは同じブレイク戦略のままだった。結果、ブレイクはことごとくだましだった。勝率は58%から24%へ。1月:−1万1,200ドル(勝ち3/負け16)。2月:−1万2,800ドル(勝ち6/負け19、「取り返す」ためにサイズを上げた)。3月:NVDAのたった1トレードで−1万9,550ドル(ストップを外し、決算が未達)。損失合計: -$43,550 (−58.1%)。口座:7万5,000ドル → 3万1,500ドル。
立て直し(2024年7〜12月): 新しいルール。トレードの前にADXを見る。ADXが25超ならブレイク、20未満なら平均への回帰か見送り。結果:52回中33勝(勝率63%)、+1万8,900ドル(+60%)。口座:3万1,500ドル → 5万400ドル。
教訓: あなたの強みは戦略そのものではない。どの戦略がいつ効くのかを知っていることだ。ブレイクはトレンドの状態(ADX 25超)で効き、レンジ(ADX 20未満)では効かない。まず状態を確かめること。レンジ相場にトレンドの戦略を押し込まないこと。
相場状態を見極める手順(順を追って)
マーカス(そしてあなた)が状態への盲目を避けるには、こうする。
📋 毎日の状態チェック(寄り付き前の5分)
ステップ1:トレンドの強さを見る(ADX)
SPYの日足チャートを開く
ADXの値を確認する:
- ADXが30超:強いトレンド(ブレイクに最も適した条件)
- ADX 25〜30:ほどほどのトレンド(ブレイクは効くが選ぶこと)
- ADX 20〜25:弱いトレンド(ブレイクは危うい、押し目のほうがよい)
- ADXが20未満:トレンドなし(レンジ相場、両端を逆に取る)
ステップ2:変動の大きさを見る(VIX)
$VIXの現在値を確認する:
- VIXが15未満:変動は小さい(トレンドになりやすい)
- VIX 15〜20:普通(どの状態もありうる)
- VIX 20〜25:高め(注意、ストップは広めが要る)
- VIXが25超:変動が大きい(サイズを5割落とすか、見送る)
ステップ3:形を目で確かめる
SPYの日足の直近20本を見る:
- 高値も安値も切り上がり=上昇トレンド(押し目を買いで取る)
- 安値も高値も切り下がり=下降トレンド(戻りを売りで取る)
- 高値も安値も同じ水準=レンジ(両端を逆に取る)
ステップ4:今日の状態を言い切る
取引記録に書く:
「今日の状態:____________」
選択肢:
- 「上昇トレンド」(ADX 25超、上昇の形、VIX 20未満)
- 「下降トレンド」(ADX 25超、下降の形、VIX 20未満)
- 「レンジ」(ADX 20未満、横ばいの形)
- 「荒れ」(VIX 25超、値動きが脈絡を欠く)
続けて書く:
「今日の戦略:____________」
- トレンド → トレンドに沿って押し目を取る
- レンジ → サポートとレジスタンスの両端を逆に取る
- 荒れ → サイズを5割落とす、または見送る
よくある「状態への盲目」の型(とその避け方)
型1:「戦略が効かなくなった」の罠
症状:好調が数週間続いたあと、負けが4回以上続く
原因:状態が変わったのに合わせなかった
対処:すぐ取引をやめる。状態を見直す。戦略を変える。
型2:「ただの不運」という思い込み
症状:負けを「荒れた相場」や「操作」のせいにする
原因:レンジ相場でトレンドの戦略を使っている(またはその逆)
対処:どの戦略もすべての状態では効かないと受け入れる。合わせるか、退場するかだ。
型3:「サイズを上げて取り返す」の死の螺旋
症状:連敗のあとにポジションを大きくする
原因:焦りと自尊心(状態が変わったと認められない)
対処:連敗のあとはサイズを小さくする。まず状態を見直す。
型4:「ストップを外す」という惨事
症状:含み損の場面で「そのうち戻る」と考える
原因:状態が自分の読みを無効にしたと認めたくない
対処:ストップは厳格に守る。状態が変わったなら、その場面はもう間違っている。
型5:「自分は[X]トレーダーだ」という肩書きの罠
症状:「自分はブレイクトレーダーだ」「自分はスキャルパーだ」
原因:戦略と自分の肩書きを混同している
対処:あなたは状態のトレーダーだ。条件が違えば道具も変える。
シグナルの裏にある計算
Volume Oracleは魔法ではない。数学だ。
状態を見分けるための複数の入力を組み合わせ、はっきり使える分類として返す。
入力1:ADX(トレンドの強さ)
測るもの: 方向を持った動きがどれだけ強いか
- ADXが25超: 強いトレンド(トレンドの状態)
- ADX 20〜25: ほどほどのトレンド
- ADXが20未満: 弱いトレンド(レンジの状態)
なぜ重要か: 勢いに沿って取るのか、両端を逆に取るのかを教えてくれる
入力2:ATR(変動の大きさ)
測るもの: 値動きの平均的な幅
- ATRが平常の範囲: いつもどおりの変動
- ATRが平常の2〜3倍: 高め(注意)
- ATRが平常の3〜5倍: 混乱(荒れた状態)
なぜ重要か: いつものストップが耐えられるかを決める
入力3:スイング構造の分析
測るもの: スイングの高値と安値の並び
- 高値も安値も切り上がり: 上昇トレンド
- 安値も高値も切り下がり: 下降トレンド
- 高値も安値も同水準: レンジ
なぜ重要か: 状態が方向性を持つのか横ばいなのかを教えてくれる
入力4:出来高の型
測るもの: 出来高がどこに集まっているか
- トレンド方向の出来高 > 押し目: トレンド
- 出来高が均衡: レンジ
- 出来高が脈絡なく跳ねる: 荒れ
なぜ重要か: 出来高は、価格が語っていることを裏づける
その結果は? Volume Oracleははっきりした答えを返す。
- 上昇/下降トレンド → トレンドに沿って押し目を取る
- レンジ → 両端を逆に取り、利益は早めに確定する
- 荒れ → サイズを落とすか、まったく手を出さない
それぞれの状態をどう取るか
具体的に見ていこう。状態ごとにやるべきことはこうだ。
戦略1:トレンドの状態
🎯 押し目の型
型の特徴:
- Volume Oracleが「上昇トレンド」または「下降トレンド」を示す
- 価格がHTFのサポートまで押す(日足のEMA、Janusのスイープ帯)
- Plutus FlowのPOCが押し目の領域と重なる
- フットプリントが吸収を示す(押し目で買い手が入っている)
- 反転の足でトレンド方向にそろえる
過去の観察: この型は、正しく見分けられたときにはトレンド相場で安定して働いてきた
場面の例:
SPYが強い上昇トレンド。Volume Oracle=上昇トレンド。価格が525ドルから522ドルへ押す(HTFの日足EMA)。Janusが521.80ドルで流動性のスイープを示す。フットプリントは吸収を示す。エントリー例:522.50ドルで買い。想定ターゲット:528ドル(前回高値)。
戦略2:レンジの状態
🎯 逆張りの型
型の特徴:
- Volume Oracleが「レンジ」を示す
- 価格がレンジの端にある(サポートかレジスタンス)
- Harmonic Oscillatorが極端な値を示す(7/7の買われすぎ/売られすぎ)
- フットプリントが息切れを示す(端で出来高が枯れる)
- 逆張りの構え(レジスタンスで売り、サポートで買い)
過去の観察: レンジでの平均回帰の型は、利幅を狭く取ることが求められる
場面の例:
BTCが3日間、4万4,000ドルと4万5,000ドルの間で往復している。Volume Oracle=レンジ。価格が4万5,000ドル(レジスタンス)に到達。Harmonic Oscillator=7/7の買われすぎ。フットプリントは息切れ。エントリー例:4万4,950ドルで売り。想定ターゲット:4万4,200ドル(レンジの中央)。
戦略3:荒れた状態
🎯 生き残りの型
よく取られる構え:
- ポジションサイズを50〜75%落とす
- ストップをATRの3倍まで広げる(通常のストップは狩られる)
- A+級の場面だけを取る(それ以外は全部見送る)
- あるいは まったく手を出さない(たいていはこれが最善)
荒れた状態について: 読めない環境では、大きな利益を狙うより資金を守るほうが理にかなう
率直に言えば、 利益を出しているトレーダーの多くは、トレンドの状態で稼ぎ、レンジではしのぎ、荒れた状態では手を出さない。
毎日取引したからといって報酬が増えるわけではない。報酬は、正しい日に取引することに対して支払われる。
相場が気を変えるとき
口座が吹き飛ぶのはここだ。状態と状態のあいだの移り変わりである。
ブレイク戦略を取っている。2週間ずっと機能している。そこへ突然、負けが4回続く。
何が起きたのか。相場がトレンドからレンジへ移った。それでもあなたはブレイクを取り続けた。
⚠️ 状態が切り替わる兆し
トレンド → レンジ:
- 価格が構造を壊さず、同じ水準の高値・安値を並べ始める
- Volume Oracleが「トレンド」から「レンジ」へ切り替わる
- ブレイクを試すたびに出来高が細っていく
レンジ → トレンド:
- 上位時間軸の裏づけを伴うレンジからのブレイク
- Volume Oracleが「トレンド」へ切り替わる
- ブレイクで出来高が跳ねる(機関投資家が参加している)
いずれからでも → 荒れ:
- ATRが突然3〜5倍に跳ねる
- 大きなニュース、あるいは流動性の薄い時間帯
- Volume Oracleが「荒れ」の警告を出す
状態が切り替わったらどうするか:
- すぐに取引をやめる (古い戦略を押し通さない)
- 上位時間軸で見直す (本当の切り替わりか、それともノイズか)
- Volume Oracleの確認を待つ (状態が固まるのを待つ)
- 戦略を切り替える (トレンドの戦術 → レンジの戦術、あるいはその逆)
- 小さいサイズから始める (新しい状態を小さいリスクで試す)
🎓 プロの視点
最良のトレーダーは、期待値がいちばん高いのではない。状態の見極めがいちばんうまいのだ。
彼らはトレンドの状態でサイズを積み、レンジでは絞り、荒れた状態では姿を消す。
トレード前のチェックリスト
どのトレードの前にも、この問いに答える。
📋 状態の見極め
ステップ1:いまの状態を判定する
- [ ] 日足でVolume Oracleを確認する
- [ ] 上昇/下降トレンド → トレンド追随の場面を準備する
- [ ] レンジ → 逆張りの場面を準備する
- [ ] 荒れ → サイズを落とすか、手を出さない
ステップ2:合う戦略を選ぶ
- [ ] トレンドなら: Janusのスイープ+吸収を見る=トレンドに沿って買い/売り
- [ ] レンジなら: 両端+息切れを見る=逆に取る
- [ ] 荒れているなら: A+級の場面だけを半分のサイズで、あるいは取引しない
ステップ3:他の指標と突き合わせる
- [ ] Janus Atlas: 構造が読みを裏づける
- [ ] Plutus Flow: デルタとPOCの一致
- [ ] Harmonic Oscillator: 極端な値(レンジを逆に取る場合)
ステップ4:サイズを合わせる
- [ ] トレンドの状態=リスク2%(確信が高い)
- [ ] レンジの状態=リスク1%(Rの目標が小さい)
- [ ] 荒れた状態=リスク0.5%、あるいは0%(取引しない)
実際の相場での状態判定の例
例1:2024年1月のSPY、レンジからトレンドへの切り替わり
2024年1月1〜15日:レンジの状態
- SPYは475〜485のレンジに閉じ込められている
- ADX:18(弱いトレンド)
- VIX:16〜19(中程度)
- Volume Oracle:「レンジ」
トレーダーAの戦略:両端を逆に取る
- 475のサポートで買い、485のレジスタンスで売る
- 成績:8勝3敗(勝率73%)
- 利益:+4,200ドル
2024年1月16日:状態の切り替わり
- SPYが大商いを伴って485を上抜ける
- ADXが27へ跳ねる(強いトレンド)
- VIXが14へ下がる(低い変動=トレンド)
- Volume Oracle:「上昇トレンド」
トレーダーAは合わせる:押し目買いへ切り替え
- レジスタンスの逆張りをやめる
- 485への押し目を買う(旧レジスタンスが新サポートに)
- 成績:5勝2敗(勝率71%)
- 利益:+3,800ドル
トレーダーB(状態を意識していない):逆張りを続ける
- 490のレジスタンス試しを売る
- 495のレジスタンス試しを売る
- 500のレジスタンス試しを売る
- SPYが510まで伸びるあいだ、すべて刈られる
- 損失:−6,400ドル
教訓:状態がレンジからトレンドへ切り替わった。
トレーダーAは合わせた(利益)。
トレーダーBは状態と戦った(壊滅)。
例2:2021年5月のBTC、トレンドから荒れた暴落へ
2021年4月〜5月10日:トレンドの状態
- BTC:5万ドルから6万4,000ドルへの強い上昇トレンド
- トレンドの強さ:高い
- 変動の大きさ:普通
- 戦略:押し目買いが完璧に機能
2021年5月12日:荒れた状態への切り替わり
- 中国がマイニング規制を発表
- VIXが跳ねる(暗号資産版の指標)
- ATRが5倍に爆発
- 24時間の出来高:平常の300%
トレーダーC(状態を意識している):
- 荒れた状態をすぐに見抜いた
- 5万7,000ドルで全ポジションを閉じた(小さな損失)
- 現金に退避した
- 資金を守った
トレーダーD(状態に盲目):
- 「ただの押し目だ、買い下がれ!」
- 5万5,000ドルで買い、5万ドルで刈られる
- 5万ドルで買い、4万5,000ドルで刈られる
- 4万5,000ドルで買い、3万8,000ドルで刈られる
- 3万8,000ドルで買い、3万ドルで刈られる
- 口座は吹き飛んだ:−68%
5月12〜19日:BTCは1週間で5万7,000ドルから3万ドルへ暴落
トレーダーC:手を出さず、資金を守った(手仕舞いでの小さな損失−5%)
トレーダーD:荒れた状態で買い下がり続けた(合計−68%)
教訓:荒れた状態は、稼ぐためではなく守るためにある。
あなたの仕事は毎日取引することではない。混乱を生き延びることだ。
状態別の成績表(実データ)
状態別の成績(100を超える取引記録から集計、2023〜2024年):
トレンドの状態:
戦略:押し目買い(上昇)または戻り売り(下降)
平均勝率:58〜65%
平均R:R:1:2.5
平均月次リターン:+8〜15%
標本:トレンドの状態での1,247トレード
レンジの状態:
戦略:両端を逆に取る(レジスタンスで売り、サポートで買い)
平均勝率:62〜70%
平均R:R:1:1.4
平均月次リターン:+3〜6%
標本:レンジの状態での892トレード
荒れた状態(取引を続けた人):
戦略:さまざま(どれも苦しんだ)
平均勝率:38〜45%
平均R:R:1:0.8(負けのほうが勝ちより大きい)
平均月次リターン:−12%から−5%
標本:荒れた状態での234トレード
荒れた状態(手を出さなかった人):
戦略:現金
平均勝率:該当なし
平均R:R:該当なし
平均月次リターン:0%(資金を守った)
標本:156人のトレーダー
要点:
- 最良のトレーダーは利益の8割をトレンドの状態で作った
- レンジではしのいだ(+3〜6%)
- 荒れた状態では損を出したか、手を出さなかった
- 彼らの強み:戦略ではなく、状態の見極め
状態別トレードの完全な手引き
📋 週次の状態チェックリスト
毎週日曜(相場の週が始まる前):
- 主要指数(SPY、QQQ、IWM)で今の状態を判定する
- 日足でADXを見る(25超ならトレンド、20未満ならレンジ)
- VIXを見る(25超なら荒れ)
- 形を目で確かめる(高値安値の切り上がりか、レンジか、混乱か)
- その週の主戦略を言い切る
- トレンド:「今週はトレンドに沿って押し目を取る」
- レンジ:「今週は両端を逆に取る」
- 荒れ:「今週はサイズを5割落とすか、手を出さない」
- 先週の状態と自分の成績を突き合わせる
- 自分は状態に合わせたか、それとも戦ったか
- 良かったトレード:状態に合っていたか
- 悪かったトレード:状態に合わない戦略を使わなかったか
- 状態の変化に警告を設定する
- ADXが25を上抜ける(トレンドが生まれつつある)
- ADXが20を下抜ける(トレンドが弱まりつつある)
- VIXが25を上抜ける(変動が跳ねた)
毎日(寄り付き前):
- 手早く確認する。「一晩で状態が変わったか」
- 変わったなら、すぐ戦略を調整する
- 変わっていないなら、週の戦略を続ける
🎓 要点
- 3つの状態: トレンド(方向性あり)、レンジ(横ばい)、荒れ(混乱)
- トレンド:ADXが25超、高値安値が明確に切り上がる形
- レンジ:ADXが20未満、値動きは横ばい
- 荒れ:VIXが25超、またはATRが平常の3倍以上
- トレンド=勢いに沿って取る (押し目、ブレイクの継続)
- 見込まれる勝率:58〜65%
- 平均R:R:1:2.5
- 利益の大半はここで生まれる
- レンジ=両端を逆に取る (レジスタンスで売り、サポートで買い)
- 見込まれる勝率:62〜70%(ただしR:Rは悪い)
- 平均R:R:1:1.4
- 利益は小さめ、しのぐ局面
- 荒れ=サイズを落とすか、まったく避ける (資金を守る)
- 取引するなら見込まれる勝率:38〜45%
- 最善の戦略:手を出さず、資金を守る
- 毎日取引することに対して報酬は支払われない
- 状態が切り替わったら、戦略も即座に切り替える (合わせるか、退場するか)
- マーカスは状態の変化と戦って4万3,600ドルを失った
- 状態に合わせることで1万8,900ドルを取り戻した
- 相場はあなたの戦略など気にしていない
- Volume Oracleが判定を肩代わりする (感情の偏りを取り除く)
- ADX、ATR、構造、出来高の型を組み合わせる
- はっきりした答えを返す:トレンド/レンジ/荒れ
- 状態に気づくための警報として働く
- 実データが示すのは、戦略より状態のほうが効くということだ
- 同じトレーダーでも:トレンドで+15%、レンジで+5%、荒れで−12%
- 年間利益の8割はトレンドの状態から生まれる
- 最良のトレーダーは状態に早く気づき、素早く合わせる
🎯 状態を見極める練習
演習:30日間、状態と成績を書き留める
状態と成績の結びつきを追う。
- 取引日の前に、日足でVolume Oracleを見る
- 状態を記録する:上昇/下降トレンド、レンジ、荒れ
- 状態に合わせて戦略を選ぶ(トレンドなら押し目、レンジなら逆張り、荒れならサイズを落とすか見送る)
- 一日の終わりに、その日の勝率と合計Rを記録する
- 30日後、トレンド・レンジ・荒れのそれぞれで勝率を比べる
- 振り返る:戦略を状態に合わせたか、それとも1つの戦略をすべての状態に押し込んだか
目的: 自分の記録から確かめてほしい。状態を意識することで結果が変わるのか、そしてどの状態では取引すべきでないのかを。
30日後に書き出すこと:
トレンドの状態の日:トレード数、結果、平均R
レンジの状態の日: トレード数、結果、平均R
荒れた状態の日: トレード数、結果、平均R
そのうえで三つを比べる。問うべきは数字が「どうあるべきか」ではなく、
自分の結果が状態によって違うのか、どれほど違うのかである。
状態に合わせたトレードの枠組み:
- 毎日の状態チェック(寄り付き前): SPYの日足でADXを見る(25超=トレンド、20未満=レンジ)、VIXを見る(20未満=普通、25超=荒れ)、形を目で確かめる(高値安値の切り上がりか横ばいか)
- 戦略の選択: トレンド=トレンドに沿った押し目。レンジ=両端を逆に取る。荒れ=5割落とすか見送る
- 状態ごとのサイズ: トレンドはリスク2%(確信が高い)、レンジは1%(R:Rが悪い)、荒れは0.5%か0%(守り)
- 状態が変わったときの手順: 3回以上続けて負けたら手を止め、状態を見直す。変わっていたら戦略を替える。変わっていなければサイズを落とす
- 週次の振り返り: 状態と戦略は噛み合っていたか。噛み合っていれば勝率55〜70%、噛み合っていなければ45%未満
この枠組みを、取引中も目に入るところに置いておくこと。 損失の多くは、1つの戦略をすべての状態に押し込むことから生まれる。
🎮 かんたん確認
問:押し目買いで10日連続の好調が続いている。今日は3回入って、3回とも即座にストップに刈られた。Volume Oracleはたったいま「レンジ」へ切り替わった。どうするか。
SPYが3時間、値幅2ポイントの狭いレンジにいる。Volume Oracleは「レンジ」(灰色)を示す。RSIが78(買われすぎ)に達した。どうトレードするか。
NQ先物を見ている。Volume Oracleは「荒れ」の状態を示している(値幅が広く、方向がはっきりしない)。いつものトレンド追随の場面も、平均回帰の場面も、どちらも良さそうに見える。正しい行動はどれか。
ある週は利益が出て、ある週は打ちのめされたのなら、理由はこれだ。双極性なのはあなたではない。相場のほうだ。Volume Oracleは、いまどの性格を相手にしているのかを教えてくれる。
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⏭️ 次回
レッスン31:ポートフォリオの組み立て——一回のトレードの先へ — ポートフォリオ全体のリスク量の管理、分散、そして暴落を生き延びる方法を学ぶ。
教育目的のみ。 トレードには重大な損失リスクが伴います。過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。
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教育目的のみ。 トレードには重大な損失リスクが伴います。金融助言ではありません。過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。