Signal Pilot
🟡 中級 • レッスン29/全82

Plutus Flowを使いこなす:出来高プロファイルとデルタの精度

読了目安15分 • Signal Pilotの詳解
Signal Pilot
プロ向けトレーディング教育
0%
順調に進んでいます。
読み進めるとこのレッスンが完了になります

このレッスンを終えると、次のことができるようになります:

  • Plutus Flow=トレンドリボンとダイバージェンス検出を備えた進化版OBV
  • OBVのダイバージェンス:価格は高値を更新、OBVは高値を切り下げ=配分
  • トレンドリボン:3本のEMAによる仕組み。リボンが反転したら流れの転換を示す
  • 組み立て方:極値でのOBVダイバージェンス → リボンの反転が裏づけ → 反転を取る
⚡ 明日からできること(クリックで展開)

抱え込みすぎないこと。まずはこの3つから:

  1. チャートに出来高プロファイルを表示する — TradingViewやお使いのプラットフォームで「Volume Profile」インジケーターを追加する。直近5〜7日を表示する設定にする。POC(最も出来高の多い価格)を探す。それが適正価格であり、価格はそこへ戻りたがる。水平線で印をつけておく。
  2. 1つのセッションを通してPOCを見る — 価格がPOCに触れたときの反応を観察する。跳ね返るか(サポート/レジスタンス)、それとも素通りするか(まったく効いていない)。数えてみよう。今日、価格は何回POCに触れたか。7割超で跳ね返っただろうか。それがPOCの磁力である。
  3. HVNかLVNのゾーンを1つ見つける — 出来高プロファイルのヒストグラムを見る。HVN=横に太く張り出した部分(出来高の多いノード=動きが遅い)。LVN=細くくぼんだ部分(出来高の少ないノード=動きが速い)。両方に印をつける。次のトレードでは、HVNで入り(強いサポート)、LVNの下で出る(そこは一気に抜ける)。

Plutus Flowは、ノイズを削ったOBV、CVDの追跡、出来高プロファイルを1つにまとめている。 POCを使った応用的なトレード、デルタのダイバージェンス戦略、そして出来高プロファイルの全体像を学ぶ。

実例:SPYでPOCを5日間取り続けた記録 — 出来高プロファイルで5,775ドルを得たトレーダー

背景: ジョーダン(複合的な事例)は口座資金2万5,000ドルの中級トレーダーで、出来高プロファイルについて読んだのをきっかけに、Plutus FlowでPOC(Point of Control)を使ったトレードを身につけようと決めた。2024年10月の5営業日で、POCの移動、CVDのダイバージェンス、HVN/LVNの水準だけを根拠に7回のトレードを行った。以下がその全記録である。

POCトレード5日間の記録(SPY、2024年10月21〜25日)
10/21(月)— 買い +$850
場面: POCは428.50ドル、価格428.30ドル、CVD+1,400万ドル
エントリー: $428.40 → 決済: $430.10
POCでの反発:価格はPOCのサポートを守った。CVDが買い手を裏づけた(+1.7R)
10/22(火)— 買い +$950
場面: POCが429.80ドルへ移動、価格429.70ドル、CVD+2,200万ドル
エントリー: $429.75 → 決済: $431.65
POCの移動:POCが428.50ドルから429.80ドルへ=トレンドの強さ(+1.9R)
10/23(水)— 売り +$1,250
場面: POC 431.20ドル、価格433.80ドル(伸びすぎ)、CVD −800万ドル
エントリー: $433.60 → 決済: $431.10
伸びすぎ:POCより2.60ポイント上、CVDは配分を示す。平均への回帰(+2.5R)
10/23(水)— 買い -$300
場面: POC 431.20ドル、価格431.00ドル、CVD −300万ドル(弱い)
エントリー: $431.10 → ストップ: $430.50
POCの失敗:CVDがマイナス=吸収なし。POCは割れた(−1R)
10/24(木)— 買い +$850
場面: POCは431.20ドルで動かず、価格429.50ドル、LVN 429.80ドル
エントリー: $429.60 → 決済: $431.30
POCの磁力:POCの下でLVNあり=速い動きが見込める(+1.7R)
10/25(金)— 買い +$875
場面: POC 431.90ドル、価格はHVNの431.80ドル、CVD+1,800万ドル
エントリー: $431.85 → 決済: $433.60
HVN+POC:最も勝率の高いサポート、CVDが裏づけ(+1.75R)
10/25(金)— 売り +$1,300
場面: POC 432.50ドル、価格はLVNの435.20ドル、CVD −1,100万ドル
エントリー: $435.00 → 決済: $432.40
LVNでの拒否:薄い出来高とマイナスのCVD。POCへの回帰(+2.6R)
週間の合計(7トレード、5日間):
+$5,775 (+11.15R)
勝率:85.7%(勝ち6/負け1)
POCの移動を読み解く:この週の物語

POCの日々の動き(2024年10月21〜25日)

10/21(月)
POCの水準:$428.50
変化:
基準
POCへの押し目を取る(実行、+850ドル)
10/22(火)
POCの水準:$429.80
変化:+$1.30
上へ移動中 =上昇トレンドを確認
新しいPOCへの押し目を買う(実行、+950ドル)
10/23(水)
POCの水準:$431.20
変化:+$1.40
まだ移動中 =トレンドの継続
伸びすぎ、POCへ向けて売り(+1,250ドル、−300ドル)
10/24(木)
POCの水準:$431.20
変化:$0.00
POCは動かず =もみ合い/レンジ
平均への回帰が効く(POCの下で買い、+850ドル)
10/25(金)
POCの水準:$431.90
変化:+$0.70
移動が再開 =トレンドが戻る
POC+HVNを買い(+875ドル)、LVNを売り(+1,300ドル)

要点: 月〜水=POCが移動=トレンド相場(押し目でトレンドに沿って取る)。木=POCが動かない=レンジ(平均への回帰)。金=POCが再び移動=トレンドが戻る。

CVDのダイバージェンス:唯一の負けを解剖する

10/23(水)午後 — 失敗した買い(−300ドル):

14時15分
何が起きたか: 価格が431.00ドルでPOCを試した
CVD: −300万ドル(マイナス)
誤り:CVDを無視し、POCは持ちこたえると決めつけた
14:20
何が起きたか: 431.10ドルで買い
CVD: 累計 −500万ドル
誤り:吸収の確認を取らずに入った
14:35
何が起きたか: POCが割れ、430.50ドルでストップ
CVD: 割れた時点で −900万ドル
教訓:POCにはCVDの裏づけが要る。吸収がなければトレードはしない

ジョーダンがすべきだったこと: POCを試す場面でCVDがマイナスなら、主導権は売り手にある。CVDがプラスに転じる(吸収が入る)まで待ってから入ること。POCだけでは足りない。POCとプラスのCVD、その両方が要る。

完璧なHVN+POCの場面(金曜の午前、+875ドル)

これがその週で最も勝率の高いトレードだった理由:

1. POCの水準
値: $431.90
適正価格 — 最も出来高が集まった価格
2. HVN(High Volume Node)
値: $431.70-$432.00
以前ここで価格が受け入れられていた=強いサポート帯
3. CVDの吸収
値: 15分で+1,800万ドル
圧倒的な買い圧力=機関投資家が売りを吸収している
4. POCの移動
値: $431.20 → $431.90
POCが切り上がっている=トレンドの強さを確認
結果: 4つの重なり=教科書どおりの場面。エントリー431.85ドル、ターゲット433.50ドル、決済433.60ドル。 +$875 (+1.75R) 2時間で。
ポジションサイズとリスク管理

ジョーダンのやり方:

  • 口座残高: $25,000
  • 1トレードのリスク: Aランクの場面(POC+CVD+HVN)は2%(500ドル)
  • 1トレードのリスク: Bランクの場面(POCのみ)は1%(250ドル)
  • ポジションサイズ: SPY 500株相当(430ドルで想定元本21万5,000ドル。オプションで組む。2万5,000ドルの口座なら日計り4倍の買付余力でも10万ドルが上限だからだ)
  • ストップまでの距離: 0.60〜1.00ドル(POCから1.5 ATR先)

週のまとめ:

  • 7トレード、勝ち6、負け1=勝率85.7%
  • 合計利益:+5,775ドル(2万5,000ドルの口座に対し週間+23.1%)
  • 1トレードあたりの平均R:+1.59R
  • 最大drawdown:−300ドル(1トレード、−1.2%)
  • 成果の決め手: POCの移動への意識+CVDの裏づけ+HVN/LVNの水準

教訓:出来高プロファイルは単なる理屈ではない。POCは磁石のように働く(7回中7回、価格はPOCへ向かった)。CVDは誰が主導権を握っているかを示す(プラス=買い手、マイナス=売り手)。POCとCVDとHVNがそろえば、機関投資家並みの場面になる。5日で5,775ドルというジョーダンの利益がそれを示している — データに従うかぎりは。

実例2:ブランドンの3万4,000ドルの惨事「出来高プロファイルは知識だけで実践なし」

背景: ブランドン(複合的な事例)は経験2年、口座資金6万5,000ドルの中級トレーダーで、3週間かけて出来高プロファイルの理屈を勉強した。紙の上では、POCの移動もHVN/LVNの考え方もCVDのダイバージェンスも理解していた。2024年3月、彼はPlutus FlowのシグナルだけでNQ先物を取れるだけの自信を持った。そのあと起きたのは、パターン認識を伴わない知識がいかに口座を壊すかという実演だった。3週間でブランドンは、ジョーダンが守っていた原則をことごとく踏みにじる「出来高プロファイルの場面」で12回トレードした。決定的な誤りは、POCの水準は見ていたのにPOCの移動というパターンを無視し、HVNのサポートとLVNの拒否ゾーンを取り違え、CVDのダイバージェンスの警告を丸ごと切り捨てたことだ。結果は、12トレードで3万4,350ドルの損失、勝率16.7%(勝ち2、負け10)。

ブランドンの3週間、出来高プロファイルの惨事(NQ先物、2024年3月)
3/4 — 18,020で買い -$2,800
誤り: 動かないPOCでCVDがマイナス(−4,200万ドル)なのに買った。POCが移動していない=構造が弱いことを無視した。
3/5 — 17,950で買い -$3,100
誤り: LVNをHVNと取り違えた。LVN=拒否である。さらにPOCが下へ移動していた=弱気も無視した。
3/6 — 17,820で売り -$4,200
誤り: POCが上へ移動し始めたあとで売った。+6,800万ドルのCVDの吸収を無視した。
3/7 — 17,880で買い +$2,400
勝ち: ようやくチェックリストに従った。POCもCVDも価格の位置もすべてそろっていた。
3/8 — 18,150で買い -$3,600
誤り: POCより150ポイント上で買った。CVDのダイバージェンスを無視した。古い出来高プロファイルのデータで判断した。
3/11 — 18,200で売り -$5,100
誤り: POCが移動しているトレンドの中で売った。POCの移動=トレンドの強さである。トレンドに逆らった。
3/12 — 18,380で買い -$2,900
誤り: 「押し目」を買ったが、POCは移動していなかった=上げは見せかけだった。CVDの配分を無視した。
3/13 — 18,280で買い -$3,400
誤り: LVNでCVDがマイナス=ブレイクではなく拒否である。罠へ買い向かった。
3/14 — 18,100で売り -$4,800
誤り: +7,100万ドルのCVD吸収があるHVNで売った。動かないPOCを無視した。底で売った。
3/15 — 18,180で買い +$3,200
勝ち: POC、CVD、HVNの重なりを正しく使った。すべての条件がそろっていた。
3/18 — 18,420で買い -$4,100
誤り: 急角度のPOC移動を追いかけた。CVDのダイバージェンスを無視した。息切れしたところを買った。
3/19 — 18,250で売り -$5,950
誤り: 上昇トレンドの中でPOCへの押し目を売った。+9,400万ドルのCVDを無視した。もみ合いを反転と取り違えた。
3週間の傷:
−3万4,350ドル(口座の−52.8%)
勝率:16.7%(勝ち2/負け10)
パターン:出来高プロファイルの理屈と実際

ブランドンの思い違い:読んだことと、やったこと

POCの移動
理屈: 「POCが移動=トレンドの強さ」
実際: POCの水準は見ていたが、移動の向きを無視した。POCが上がっているか下がっているか止まっているかを確かめずに買った。
-$9,300 (2トレード)
CVDのダイバージェンス
理屈: 「CVDは値動きを裏づける」
実際: CVDの数値を切り捨てた。「POCだけで十分」と考え、CVDがマイナスのまま入った。
-$13,650 (3トレード)
HVNとLVN
理屈: 「HVN=サポート、LVN=速い動き」
実際: 2つを取り違えた。LVNをHVNだと思って買った。HVNをLVNだと思って売った。逆さまの理屈である。
-$11,300 (3トレード)
POCは動かず
理屈: 「動かないPOC=レンジ相場」
実際: 動かないPOCの警告を無視した。移動に関係なく「POC=サポート」と思い込んだ。崩れつつある構造を買った。
-$5,700 (2トレード)
重なりのあるトレード
理屈: 「POC+CVD+HVN=最良の場面」
実際: 1トレードにつき1〜2個の条件しか使わなかった。3つすべてを使ったとき(4番と10番)は勝った。それ以外は負けた。
+$5,600 (勝ち2)/ -$37,050 (負け10)
ブランドンがすべきだったこと:出来高プロファイルのチェックリスト

ブランドンが破った歯止めのルール(守っていれば3万1,650ドルを失わずに済んだ)

ルール1:POCの移動を確かめる
入る前に、直近3〜5日のPOCの水準を比べる。
・POCが上向き=押し目を買う
・POCが下向き=戻りを売る
・POCが止まっている=平均への回帰だけ
絶対にしない 移動を確かめずにPOCで買ってはいけない。
1番、2番、6番、7番、12番のトレードを防げた
防げた額:1万9,850ドル
ルール2:CVDの裏づけ(例外なし)
どのエントリーの前にもCVDを確かめる。
・買いならCVDは必ずプラス
・売りならCVDは必ずマイナス
・CVDが値動きと食い違うなら、トレードしない
CVD > 価格の位置
1番、5番、8番、12番のトレードを防げた
防げた額:1万5,750ドル
ルール3:HVN ≠ LVN(違いを知る)
Plutusの出来高プロファイルのヒストグラムを見る。
HVN: 太いバー=サポート/レジスタンス
LVN: 細いバー=速い動き
LVNで買ってはいけない。HVNで売ってはいけない。
2番、8番、9番のトレードを防げた
防げた額:1万1,300ドル
ルール4:重なりがなければ見送る
3つの条件がそろったときだけ入る。
1. POCの位置と移動の向き
2. CVDが方向を裏づけている
3. HVN/LVNが根拠を支えている
どれか1つでも欠けたら、その場面は見送る。
10回の負けのうち8回を防げた
防げた額:3万1,650ドル
ルール5:CVDのダイバージェンス=ただちに手仕舞う
ポジションを持っている最中にCVDが値動きから離れたら:
・買いでCVDが下がる=今すぐ手仕舞う
・売りでCVDが上がる=今すぐ手仕舞う
ダイバージェンスは、あなたの読みが外れている合図だ。
11番と12番のトレードの損失を小さくできた
防げた額:4,200ドル
その後:ブランドンの立て直し

直後:

  • 第4週(3月20〜24日): ブランドンはトレードをやめ、ジョーダンの5日間の記録を印刷した。1トレードずつ追いながら、POCの移動、CVDの数値、HVN/LVNのゾーンに印をつけた。自分は出来高プロファイルについて「読んだ」だけで、パターン認識を一度も練習していなかったと気づいた。その週はまるごとリプレイに費やし、100を超える出来高プロファイルの場面に印をつけ、いっさい取引しなかった。
  • 第5週(3月27〜31日): ブランドンはトレード前のチェックリストを作った。(1) 直近3日のPOCの移動、(2) エントリー水準でのCVDの数値、(3) HVN/LVNの特定、(4) 重なりの点数(3/3でなければならない)。1週間はデモで取引し、すべての場面を記録した。重なりが3/3のトレードは勝率71%、1/3や2/3のトレードは28%だと分かった。
  • 第6〜8週(4月): ブランドンはポジションサイズを4分の1にして実弾に戻った(損失後の口座は3万650ドル)。重なりが3/3の場面だけを取った。3週間で8トレードして6勝(勝率75%)、4,800ドルを取り戻した(縮んだ口座に対し+15.7%)。
  • 3〜4か月目(5〜6月): ブランドンは自信を取り戻した。チェックリストどおりのトレードを20回続けたあと、ポジションサイズを元に戻した。6月までに3万4,000ドルの損失のうち1万8,500ドルを取り戻した。現在の勝率は68.4%(38トレードで26勝12敗)。
  • 彼を立ち直らせた仕組み: ブランドンは今、どのトレードの前にも「出来高プロファイル3条件の採点表」を使う。(1) POCの移動=トレンドがあれば+1、止まっているか逆向きなら−1。(2) CVD=方向が合っていれば+1、離れていれば−1。(3) HVN/LVN=正しいゾーンなら+1、間違っていれば−1。合計が+3/3のときだけ取引する。この1つのルールが、勝率を16.7%から68.4%へ引き上げた。

ブランドンの振り返り — ブランドンは複合的な教材上の人物であってSignal Pilotの顧客ではなく、以下の数字は説明のためのものである。

「POC、HVN、LVN、CVDの定義を言えるから、自分は出来高プロファイルを分かっているつもりでいた。だが定義を知ることと、パターンを見抜くことは別物だ。ジョーダンの記録が決定的なことを教えてくれた。彼は『POCが428.50ドル』とだけ見ていたのではない。『POCが428.50ドルから429.80ドルへ移動している=トレンドの強さが確認された』と見ていた。おれは静止画を読んでいた。彼は動きを読んでいた。理屈と実践の差が、3週間で3万4,350ドルを持っていった。助言するなら、リプレイで100回、場面に印をつけるまでは出来高プロファイルで取引しないことだ。そして次の問いに答えられるまで、1回も入らないこと。(1) POCは上へ移動しているか、下へか、止まっているか。(2) この水準でCVDはプラスかマイナスか。(3) 自分がいるのはHVNのサポートか、LVNの拒否か。3つとも5秒で答えられないなら、まだ準備ができていない。おれは高い授業料で学んだ。出来高プロファイルは使ってきた中で最も強力な道具だ。ただしそれは、辞書ではなく言語として読めるようになったあとの話だ」

教訓:出来高プロファイルは水準の一覧ではなく、買い手と売り手がどこでぶつかっているかという物語である。POCの移動は、どちらが勝っているかを教える(トレンド=POCが移動、レンジ=POCが止まる)。CVDは、今この瞬間に誰が主導権を握っているかを教える(プラス=買い手、マイナス=売り手)。HVN/LVNは、価格がどこで持ちこたえ、どこで弾かれるかを教える。ブランドンの3万4,000ドルの損失は、言葉を読んで物語を見落としたことから生まれた。ジョーダンの5,775ドルの利益は、パターンを読んだことから生まれた。出来高プロファイルが報いるのは暗記ではなくパターン認識だ。POCの移動が5秒で見えないなら、取引しない。CVDが自分の読みと食い違うなら、取引しない。HVNとLVNの区別がつかないなら、取引しない。重なりがなければ見送る。これが、出来高プロファイルで稼ぐ人と、知識だけの人を分ける一線である。

Plutus Flowの構成要素

構成要素1:ノイズを削ったOBV

従来のOBVの問題: たった1本の出来高の跳ねが、全体の傾きを歪めてしまう。

Plutusの解: 極端な跳ねを削り、シグナルを損なわずに傾きをならす。

使い方: ダイバージェンスを見つける(OBVが上向き、価格が下向き=強気)。

構成要素2:累積出来高デルタ(CVD)

走り合計を取る: 買いの出来高 − 売りの出来高

  • CVDが上昇: 買い越しの圧力(強気)
  • CVDが下落: 売り越しの圧力(弱気)
  • CVDのダイバージェンス: 価格とCVDの食い違い(反転のシグナル)

構成要素3:出来高プロファイル

それぞれの価格でどれだけ出来高があったかを示す(時間軸ではない)。

  • POC(Point of Control): 最も出来高の多い価格=適正価格
  • HVN(High Volume Node): サポートとレジスタンスの塊
  • LVN(Low Volume Node): 拒否のゾーン(速い動き)
  • Value Area: 出来高の70%を含む範囲

POCを使った応用的なトレード

磁石としてのPOC

価格はPOC(適正価格)へ引き寄せられる。

POCは100.00ドル
価格は102.00ドル(POCより上)

含意:価格は100ドルへ押し戻される公算が大きい
方針:押しを待つ。100ドルのサポートでは買いを検討しうる

POCの移動

強いトレンドでは: POCは価格とともに移動する(トレンドの強さを測る目安)。

1日目:POCは100ドル
2日目:POCは101ドル(切り上がり)
3日目:POCは102ドル(切り上がり)

読み方:強い上昇トレンド(適正価格が切り上がっている)
行動:トレンドに沿って取る(POCへの押しは買いの好機)

POCの拒否=弱いトレンド

価格は100ドル → 105ドルへ上昇
POCは100ドルのまま(移動しない)

読み方:弱い上昇(適正価格が切り上がっていない)
行動:POC(100ドル)への押しを見込む

HVNとLVNの取り方

HVN(High Volume Node):サポート/レジスタンス

ここで価格が受け入れられた=持ちこたえやすい。

HVNは100ドル(大量に取引された)
価格は102ドルから近づく

方針:HVNでの吸収を観察する。持ちこたえるなら買いを検討しうる

LVN(Low Volume Node):速い動き

ここで価格が弾かれた=持ちこたえにくい。

LVNは100ドル(出来高が薄い)
価格が100ドルを抜ける

方針:速い動きを見込み(抵抗はほとんどない)、次のHVNを狙う

デルタのダイバージェンス戦略

戦略1:強気のCVDダイバージェンス

場面:

  1. 価格が安値を切り下げる
  2. CVDが安値を切り上げる(売りが減っている)
  3. 構造のところでJanusのスイープが起きる
  4. フットプリントに吸収が出る
  5. プロなら反転で買いを検討するかもしれない

見込み:高い勝率

戦略2:弱気のCVDダイバージェンス

場面:

  1. 価格が高値を切り上げる
  2. CVDが高値を切り下げる(買いが減っている)
  3. 価格がHTFのレジスタンスにある
  4. フットプリントに息切れが出る
  5. プロなら下抜けで売りを検討するかもしれない

見込み:高い勝率

出来高プロファイルの全体の流れ

ステップ1:POCを特定する

チャートにPOCを引く(Plutusが自動で表示する)。

ステップ2:Value Areaを描く

出来高の70%を含む範囲=受け入れられた価格帯。

  • Value Areaより上: 割高(押しを見込む)
  • Value Areaより下: 割安(戻りを見込む)
  • Value Areaの中: 適正価格(もみ合い/保ち合い)

ステップ3:HVNとLVNに印をつける

  • HVN=サポート/レジスタンスになりやすい
  • LVN=すぐに抜けやすい

ステップ4:その場面を取る

POCへの回帰:

  • 価格がPOCから離れている → POCの方向へ取る
  • 価格がHVN+POCにある → 勝率の高いサポート

LVNの抜け:

  • 価格がLVNを抜ける → 次のHVNを狙う(速い動き)

PlutusをJanusやVolume Oracleと組み合わせる

Plutus+Janus(完璧な組み合わせ)

Janus:100ドルでスイープ
Plutus:POCは100ドル、CVDは上昇

読み方:適正価格でのスイープに買い圧力
行動:高い確信で買い

Plutus+Volume Oracle

Volume Oracle:トレンドの状態
Plutus:POCが切り上がる(100ドル → 102ドル → 104ドル)

読み方:強いトレンドが示されている
行動:POCへの押しを取る

要点

  • POC=適正価格(価格の磁石) — 価格は最も出来高の多いノードへ引き寄せられる
  • POCの移動=トレンドの強さ — 動くPOCはトレンドを示し、止まったPOCは反転を警告する
  • HVN=サポート/レジスタンス(持ちこたえやすい) — 受け入れの強い帯は磁石のように働く
  • LVN=抜けのゾーン(速い動き) — 受け入れの薄い帯はほとんど抵抗しない
  • CVDのダイバージェンス=反転の警告 — 価格とデルタの食い違いは息切れを示す
練習課題

🎯 実践演習:POCが持ちこたえるか割れるかを記録して成績を分析する

目的: POCの振る舞いをデータで理解し、平均への回帰と抜けのトレードを改善する

手順:

  1. Plutus Flowを設定する:
    • チャートで出来高プロファイルを有効にする(日足またはセッションのプロファイル)
    • POC(Point of Control、最も出来高の多いノード)に印をつける
    • CVDのオーバーレイを有効にしてデルタを追う
  2. 10営業日にわたってPOCの移動を追う:
    • 1日目のPOC:100.00ドル
    • 2日目のPOC:100.50ドルか、100.00ドルか(移動したか、止まっているか)
    • 10日間続ける
  3. POCをサポート/レジスタンスとして試す:
    • 価格がPOCまで押したとき、持ちこたえるか、割れるか
    • 試された時点のCVDを見る:プラスのデルタ=吸収(持ちこたえやすい)
    • マイナスのデルタ=息切れ(割れやすい)
  4. 1回ごとに記録する:
    • POCの水準
    • 価格がどちらから近づいたか(上から/下から)
    • 試された時点のCVDの値(符号と大きさ)
    • 結果:持ちこたえた(反転)か、割れた(継続)か
    • 仮にトレードしていた場合の結果
  5. 期待値を計算する:
    • POC+プラスのデルタで持ちこたえた=成功率X%
    • POC+マイナスのデルタで割れた=成功率Y%

成功の目安:

  • 10日間でPOCのテストを15回以上記録する
  • POCの移動パターンを3つ以上見つける(トレンドかレンジか)
  • CVDを使って持ちこたえるか割れるかを予想し、的中率60%以上を目指す

プロの視点: 強いトレンドではPOCは毎日移動し、押し目でサポートとして働く(65〜70%で持ちこたえる)。レンジではPOCは止まったまま何度も試される(持ちこたえるか割れるかは五分五分)。まずVolume Oracleで相場の状態を見極め、それに応じてPOCを取ること。

出来高プロファイルは、機関投資家がどこに構えたかを映す。POC(適正価格)の方向へ取り、LVNの端は逆に取り(伸びすぎ)、CVDで裏づける。これが本職のorder flow分析である。

🎮 理解度チェック(気楽にどうぞ)

価格は100ドル、POCは102ドル。CVDは+1,800万ドル(強い買い)。Volume Oracleは「トレンド」を示している。あなたのトレードは?

A)100ドルで売り — POCより下は下抜けを意味する
B)100ドルで買い — POCの磁力とプラスのCVD、そしてトレンドの状態=102ドルへ向かう可能性が高い
C)価格が102ドルのPOCに届くまで待ってから入る
Bが正解の理由: POCは磁石のように働き、価格は適正価格へ向かいやすい。100ドルはPOC(102ドル)より2ポイント下で、平均への回帰の場面ができている。+1,800万ドルのCVDは、その動きを支える機関投資家の買い圧力を裏づけている。トレンドの状態ということは、いったん届けばPOCはサポートとして持ちこたえる公算が大きい。エントリー:100ドル、ターゲット:102ドルのPOC、ストップ:98.50ドル。これはPOCの磁力を取る教科書どおりのトレードで、勝率は65〜70%。ジョーダンは木曜にまさにこの場面で+850ドルを得ている。

あなたはESの先物を見ている。価格は5,050ドルで高値を更新した。CVDは高値を切り下げている(以前の+1,500万ドルに対し+800万ドル)。価格はLVN(出来高の薄い帯)にある。これは何を示すか。

A)強気 — 高値更新はトレンドを裏づける、抜けを買え
B)弱気のダイバージェンス — 高値更新の場面でCVDが弱まり、しかもLVN=配分。反転が近い
C)中立 — POCの再テストを待ってから動く
Bが正解の理由: これはデルタのダイバージェンスであり、よくある罠だ。価格は高値を更新したのにCVDは切り下げ=機関投資家は参加していない(配分)。LVNという位置がリスクを増幅する。出来高が薄いということは、どちらの方向にも速く動くということであり、CVDが弱いなら継続より反転のほうが起こりやすい。ブランドンが11番のトレードで4,100ドルを失ったのは、まさにこれだ。CVDのダイバージェンスを無視して、息切れした高値を買った。正しい対応は、反転の確認を待ち、それから構造の崩れで売ること。ターゲットは最も近いHVNかPOC。CVDのダイバージェンス+LVN=反転の確率60〜70%。

POCは430ドル。価格は15分で428ドルから434ドルへ上昇した(POCより4ポイント上)。CVDは −1,100万ドル(売り)。出来高プロファイルは435ドルにLVNを示している。あなたのトレードは?

A)434ドルで買い — 勢いが強い、トレンドに乗れ
B)434〜435ドルで売り — POCから伸びすぎ、CVDはマイナス、LVNでの拒否=430ドルへ平均回帰
C)435ドルのLVNを上抜けるのを待って方向を確かめる
Bが正解の理由: これはジョーダンの記録にある金曜の勝ちトレードだ(+1,300ドル)。POCより4ポイント以上上=伸びすぎ。−1,100万ドルのCVD=配分(機関投資家が個人の買い上がりに売っている)。435ドルのLVN=拒否ゾーン(出来高が薄く、支えがない)。平均への回帰として完璧な場面である。434〜435ドルで売り、ターゲットは430ドルのPOC(適正価格)、ストップは436ドル。価格は435ドルから432.40ドルへ戻り、2.6Rとなった。ルール:価格がPOCから2〜3ポイント以上離れ、CVDがマイナスでLVNがあるなら、適正価格へ向けて逆に取る。レンジや荒れた相場では7割超で機能する。

これは本職の水準のorder flow分析である。ほとんどのトレーダーは手探りで取引している。あなたはもう、機関投資家がどこに構えたかが見えている。

関連レッスン

中級 #28

Janus Atlas 応用編

スイープとPOCの水準を組み合わせ、最も確信の高い場面をつくる。

レッスンを読む →
中級 #24

フットプリントチャート

出来高プロファイルをリアルタイムで使い、吸収を読み解く。

レッスンを読む →
中級 #30

Volume Oracle:相場の状態を見極める

POCはトレンドとレンジで振る舞いが変わる。

レッスンを読む →

⏭️ 次回

レッスン30:Volume Oracle – 相場の状態を見極める — トレンド相場とレンジ相場を見分け、それに合わせて戦略を変える方法を学ぶ。

教育目的のみ。 トレードには重大な損失リスクが伴います。過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。

💬 ディスカッション (コメント0件)

0/1000

コメントを読み込んでいます…

← 前のレッスン 次のレッスン →

Signal Pilotで取引を始めますか。

学んだ内容を、プロ向けのインジケーターとリアルタイムの市場分析ツールで実際に使ってみてください。

Signal Pilotに戻る →
教育目的のみ。 トレードには重大な損失リスクが伴います。金融助言ではありません。過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。