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実運用の記録は、探索のかけようがない唯一の検証です。だから基準はレッスン64の4.499から1.645へ下がり、同じ主張を支えるのに15,000セルのbacktestより7.48分の1のトレードで済みます。前向き検証の論拠はそれがすべてであり、始める前にトレード数を決めておく場合にかぎって成り立ちます。156トレードの記録を、156回目に一度だけ判定すると、優位がまったくない仕組みは5.05パーセントの確率で通ります。同じ記録を20回目以降は毎トレード判定し、1.645を最初に超えた時点で打ち切ると、同じ死んだ仕組みが24.25パーセントの確率で通ります。

前提条件: レッスン64。基準と、それを計算するもとの個数について。レッスン19。そもそも記録がどう証拠を積み上げるのかについて。レッスン62。これらが動きだす前に、ルールがどんな文として書かれていたかについて。

前向き検証は本当は何のためにあるのか

前向き検証の通り相場の論拠は現実味です。本物の約定、本物の遅延、本物のコスト、backtestが黙って自分に許してしまう便宜は一つもありません。その論拠は正しく、そして重要なほうではありません。レッスン63は、丁寧なbacktestがコストとslippageを正直に織り込んでもなお無価値でありうることを示し、レッスン64はその理由を示しました。その値打ちを落とすのは市場についての前提のどれでもなく、その値を出すためにオーディションを受けた設定の個数です。

前向き検証はその個数を一つに固定します。動いているルールはちょうど一つ、あなたが好んだかもしれない別案が横で動いて静かに捨てられることもありません。払う値打ちがあるのは現実味ではなくこの性質であり、レッスン64はそこに値をつけました。設定が一つなら1.645で越えられるのに対し、15,000セルの格子は4.499を越えなければならず、必要なトレード数は基準の二乗で増えるので、実運用の記録は同じことを言うのに7.48分の1で足ります。

ですから前向き検証は、安いbacktestでも、より正直なbacktestでもありません。同じ証拠を別の通貨で買っただけです。backtestは設定を支払って答えを即座に受け取り、前向き検証は設定を一つ支払って時間で払います。時間がいくらかかるかは計算で、その全部がこれです。1トレードあたりRでdの優位は、dにトレード数の平方根を掛けたt統計量を生むので、基準を越えるには1.645をdで割り、その全体を二乗した回数がいります。これを月数に直すには売買の頻度が要り、このページは通して月40トレードを使います。何かから導いた値ではなく、ただ置いた値なので、頻度が違う読者は自分の頻度でトレード数を割ってください。

優位、1トレードあたりR1.645を越えるまでのトレード数月40トレードでの月数
0.051,08327.1
0.102716.8
0.151213.0
0.20681.7
0.30310.8
0.50110.3

最初の二行を読めば、問題の形が見えます。人が実際に見つける優位は、コストとベンチマークを引いたあとでは、この表の上半分に住んでいます。そして上半分は年で測るものです。受け入れる優位を半分にすると待ち時間は四倍になります。基準は動かず、それに向かって伸びるのは個数の平方根だけだからです。前向き検証が投げ出されるのはこのためで、誰かが異議を唱えるからではなく、Rの十分の一に対する正直な期間が6.8か月で、それだけ放っておかねばならない検証を始める人がほとんどいないからです。

このモジュールがレッスン62で始めた用紙は、ここで四列目を得ます。ページ上でいちばん短い列です。検証を何トレード続けるか、最初のトレードの前に書き留めた数です。あなたが相手にしている人のほとんどはそれを書き留めません。整数一つと自制心が要るだけですが、それが欠けている理由はレッスン64で設定の個数が欠けていた理由と同じです。前もって約束することだけが、あなたに何かを支払わせうる形だからです。

同じ記録を、五通りに判定する

優位がまったくない仕組みを取ります。ちょうど0を中心とする分布から引いた156トレードです。これをシード20260903から二万回行い、そのつど途中経過のt統計量をふつうに、平均トレードをその平均の標準誤差で割って求めます。そして変えるのは一つだけ、いつ見てよいかです。

156回目に、そこだけで一度判定すると、これら死んだ仕組みの5.05パーセントが1.645を越えます。検証は較正できており、この確認はそのために走らせます。百のうち五を通すはずの基準が百のうち5.05を通す、以下はすべてそれを物差しにします。

見てよい時点見る回数通ってしまう死んだ仕組み通る時点の中央値
156回目に一度だけ10.0505156
中間と最後20.079578
等間隔の四つの関門40.118778
毎月、13トレードおき120.199239
20回目以降は毎トレード1370.242532

その表の中で、仕組みも、基準も、トレード数も、トレードの出どころの分布も変わっていません。変わるのは、記録が成功と宣告されてよい回数だけです。四つの関門、つまり紙上、次に四分の一の大きさ、次に半分、次に全額という、体系的な売買の手引きならどれもが勧める展開計画は、このページが置き換えるものも含めて、死んだ仕組みを11.87パーセントの確率で通します。基準が許すつもりだった割合の二倍を超えており、それはすべて見ることで買ったものです。

途中でやめてよい記録は、やめどきの探索です。

ということは、レッスン64が格子に値をつけたのとまったく同じように値をつけられます。毎トレード見る場合に五パーセントを取り戻す閾値を解くと2.569になります。これは新種の数ではありません。レッスン64が設定11通りに対して与える基準です。一つの実運用記録が積み上がるのを見張ることは、11通りを探索するのと同じ値打ちであり、同じ結論に至るのに2.44倍のトレードがかかります。Rの十分の一に対する6.8か月の期間は、660トレード、16.5か月になります。

候補の仕組みを三つ並べて走らせている読者を心配させるはずの形は、前向き検証のふつうのやり方でありながら、部分の和より悪くなります。三つの記録、それぞれ20回目以降は毎トレード見張り、それぞれ同じ1.645の基準。55.65パーセントの確率で、三つのうち少なくとも一つが、どれも生きていないのに自分は生きていると宣告します。過半数です。計画は入念さに見えて、実際には何かを採用する側に重りを入れた硬貨です。

ですから最初のトレードの前に期間を決め、記録は最後に一度だけ読んでください。

これで片づかないこと

トレードが独立で同一の分布に従うということ。どちらでもありませんし、この前提はここで実際に働いています。一つの仕組みの連続したトレードは同じ数週間、同じ局面、しばしば同じ建玉のリスクを共有するので、156トレードの記録に含まれる実質的な独立観測数は156より小さくなります。これは最初の表のどの期間も下ではなく上へ押し上げるので、このページはいちばん効く方向に楽観的であり、どれだけかは仕組みによるので述べていません。

トレードの分布が正規だということ。正規ではありません。まれに大きく勝つ仕組みのt統計量は正規へ収束するのが遅く、そのせいで1.645の基準は、最初の表が短いと呼ぶトレード数のところでこそ誤ります。31トレード、Rの十分の三では、正規近似のほうが証拠より多く働いています。

早くやめることが、見ることの唯一の害だということ。この模擬計算が写しているのは一つの規則、記録が基準を最初に越えたらやめる、だけです。現実のトレーダーは記録が悪く見えたときにもやめます。それは鏡写しの規則で、このページのどこにも写されていません。そちらは立ち直ったはずの仕組みを取り除くのであって、働いたことのない仕組みを採用するのではないので、その代価は目に見えず数えられず、ここでは何も値をつけていません。

決めた期間が口座の運営と両立するということ。しばしば両立しません。四か月続けて損を出す仕組みは止めるべきで、止めることは正しいリスク管理です。たとえそれがこのページ全体の乗っている統計的性質を壊すとしても。正直な立場はこうです。二つの目的は本当に衝突する、リスク管理が勝つ、そしてリスク上の理由で打ち切った検証は、着想の失敗として黙って記録するのではなく、打ち切ったものとして報告しなければならない。

優位が最後も最初と同じ大きさだということ。上の全部はdを期間を通じて一定として扱っていますが、前向き検証に値打ちがありうる理由そのものが、実運用の条件は過去の条件と違うということです。検証が走っているあいだに優位が薄れていくなら、記録が測っているのは、その平均が意味を持つころにはもう存在しない何かの平均であり、期間が正直であるほど事態は悪くなります。

そして、いちばん高くつく譲歩です。期間は効果の大きさから計算しなければならず、その効果の大きさこそ検証の目的です。最初の表は、どれだけの長さかを教える前にdを求めます。これは循環であり、抜け道はありません。いちばんましな手当ては、backtestが報告した優位ではなく、コストを引いてなお売買する値打ちのある最小の優位から期間を決めることです。前者は、それを使えないとレッスン63がまるまる一ページかけて示した数だからです。レッスン66は、通ったほうの記録を取り上げて何がそれを生んだのかを問い、このコース自身の六十本の終値では、勝ったルールの収益の57.7パーセントがルールではなく市場だったと突き止めます。

練習問題

  1. 自分の期間に値をつける。レッスン63で計算した往復コストを引いてなお自分の銘柄で売買する値打ちのある、1トレードあたりRで最小の優位を取り、最初の表からトレード数を読むか、1.645をその優位で割って二乗してください。十分で、手元には数字が一つ残ります。あなたの前向き検証が続けなければならないトレード数であり、最初の一回を出す前に約束しておくべき数です。
  2. 見る回数を数える。実際の展開計画を書き出してください。紙上、小さく、大きく、全額、それに予定してあるすべての見直しを含めて。そして仕組みが働いていると判断しうる地点を数えます。三十分で、手元には数字が一つ残ります。関門の数であり、二つ目の表はそれを、あなたの計画が中身のない仕組みを採用してしまう割合に換算します。
  3. 自分の計画で帰無分布を走らせる。自分の期間にわたって優位のない仕組みを、書き留めたシードから千回模擬し、模擬した記録それぞれに自分の関門と自分の基準を当てはめてください。何回採用されていたかを数えます。一晩で、手元には数字が一つ残ります。その割合であり、あなたが今しもお金を託そうとしていた手続きの、誤って採用してしまう率です。

出典。 Peter Armitage, C. K. McPhersonB. C. Rowe「Repeated Significance Tests on Accumulating Data」(Journal of the Royal Statistical Society, Series A、1969年)。二つ目の表が再現している結果について。積み上がっていく同じ記録を繰り返し検定すると、誤って有りとする割合が名目の水準をはるかに超えて膨らむ。 Stuart J. Pocock「Group Sequential Methods in the Design and Analysis of Clinical Trials」(Biometrika、1977年)。途中で見る回数を前もって決め、それに合わせて閾値を上げるやり方について。このページの2.569がまさにそれです。 Peter C. O’BrienThomas R. Fleming「A Multiple Testing Procedure for Clinical Trials」(Biometrics、1979年)。誤りの割合を見る回に均等でなく配る別の道について。このページが採らなかった、より良い設計です。 David H. Bailey, Jonathan M. Borwein, Marcos López de PradoQiji Jim Zhu「Pseudo-Mathematics and Financial Charlatanism: The Effects of Backtest Overfitting on Out-of-Sample Performance」(Notices of the American Mathematical Society、2014年)。このレッスンがレッスン64から引き継ぎ、設定11通りに換算している基準について。

関連レッスン
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レッスン63

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backtestが報告する優位を、期間を決めるもとにできない理由。

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