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🟠 上級 • レッスン58 / 全85回

注文の種類が差し出すもの

読了時間 約13分 • モジュール7:取引の相手方
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注文の種類とは、二つのうちどちらを未定のまま残すかという選択であり、第三の道はない。成行注文は約定を固定して価格を未定にする。指値注文は価格を固定して約定を未定にする。指値はスプレッドを払うのではなく受け取るので無料に見えるが、なぜそうでないかはレッスン3がすでに述べている。手に入る約定は、他の誰かがあなたに渡そうと決めた約定だからだ。この講座の六十本の終値で測ると、終値の0.8ポイント下に置いた買い指値は56回中16回約定し、そのたびに0.8を確保する。三本後に評価するとそれでも1株あたり平均0.375の損になり、終値でそのまま買えば平均0.373の益になる。系列のドリフトを取り除くと差はもっと鋭くなる。終値で買うほうは−0.020、置くほうは−0.768だ。値引きは本物で0.8ある。そして、その値引きが選び取るものは、値引きが払う額より高くつく。

前提条件: レッスン3。約定とは、まさにその瞬間を選んであなたと反対に売買した相手一人のことであり、そのせいであなたの約定は無作為な標本ではなく偏った標本になる、と定めた回である。レッスン11。自分のサイズが前に並んでいる量を超えたときに成行注文がいくらかかるかのため。そしてレッスン55。置かれたままの気配値を、あなたが売ったオプションとして扱う回であり、指値注文はそれとまったく同じものである。

価格を未定にするか、約定を未定にするか

品目表を絞ると注文は二つになる。一つは「いくらでもいいから今すぐ約定させろ」と言い、もう一つは「この値段で約定させろ、さもなくば約定させるな」と言う。プラットフォームの他のすべては、そのどちらをいつ送るかの規則か、誰に見せるかの規則である。逆指値は引き金つきの成行注文だ。逆指値付き指値は引き金つきの指値注文だ。アイスバーグは表示規則つきの指値注文だ。価格と約定を同時に固定する注文は存在しない。そんなものはありえないからだ。誰かが不確かさを負わねばならず、問題は誰が負うかだけである。

成行注文は約定の確実さを半スプレッドで買い、それを超えていくらかかるかは、自分のサイズが最良気配の厚みを超えた場合についてレッスン11が測った。それが請求書のすべてで、しかも即座に届く。指値注文は逆をやる。半スプレッドを払うのではなく受け取り、その代金として、そもそも約定するかどうかの不確かさを負う。こう書けば、急いでいない人にとって指値は明らかに有利に見える。だからこそ個人向けの手引きはほぼ例外なくこれを勧める。

そのどこが違うのかに名前をつけたのがレッスン55だ。置かれたままの指値注文は、あなたが売って市場にただで手渡したオプションである。持ち手は都合のよいときにそれを行使する。すなわち、価格が動いて、あなたの注文が相手にとって有利な取引になったときだ。レッスン3は同じ点を標本の言葉で述べていた。あなたに起きる取引は他人が選ぶのだから、あなたが受け取る約定の集合は、その場にあった価格からの無作為な抜き取りではない。

約定はコイン投げではない

これは条件付き確率についての主張だから、測れる。この講座がレッスン38から持ち歩いている六十本の終値を取る。各足で二つの方針から選ぶ。取る、すなわちその足の終値で買う。置く、すなわちその終値から一定距離だけ下に買い指値を置き、次の足がその指値以下で引けたときにだけ約定する。両方を決定の三本後に評価し、比較が定義できるすべての足で平均する。

五つの距離で回す意味は、距離が唯一の自由な変数であり、指値が遠くなるほど効果が強まるはずだという点にある。実際に強まる。

終値からの距離約定回数約定率取る、三本後置く、三本後置く、ドリフト除去後
0.356回中25回44.6%+0.373-0.396-0.416
0.556回中22回39.3%+0.373-0.182-0.575
0.856回中16回28.6%+0.373-0.375-0.768
1.056回中11回19.6%+0.373-0.518-0.911
1.556回中7回12.5%+0.373-0.771-0.923

五列目はどの行も負で、四列目はどの行も同じ正の数であり、五列目は指値が安くなるほど悪くなる。いちばんはっきりしている0.8の行をばらしてみよう。指値は16本で約定し、40本で外れた。外れた40本では、三本後の価格は指値を置いた終値より0.99高かった。捕まえた16本では、三本後の価格はその終値より1.18低かった。受け取った値引きは1株0.80。そのあとに起きたことの差は2.17だった。この注文は株を安く買ったのではない。これから安くなる株を買ったのである。

最後の列があるのは、この系列が端から端まで5.76パーセント上げており、上げ系列での買い専用の検証は、より頻繁に売買する方針を有利に見せるからだ。1本あたりの平均ドリフト0.0983を引いて回し直すと、「取る」は−0.020まで下がる。ドリフトのない系列ではそうならざるをえない。そして「置く」は0.8で−0.768まで下がる。ドリフトを取り除くと差は縮まるのではなく広がる。反論はこのレッスンにとって何の痛みもない方向で片づく。

効果が成り立たなくなるところ

一つの時間軸だけがこれを壊す。埋めずに前に出しておくべきだ。決定の三本後ではなく一本後で評価すると「置く」が勝つ。+0.335対+0.195である。値引きは即座に確保され、選別はまだ姿を見せていない。二本後からは逆転して−0.406対+0.297になり、差は時間軸とともに広がる。五本後で−0.656対+0.522、十本後で−1.393対+0.812。つまり受動的な注文は一本だけ持つものには本当に有利で、それより長いものには不利であり、境目は一本と二本のあいだにある。

鏡像の検証は決め手にならず、それも言っておくべきだ。売り側で同じ比較をすると — 終値で空売りするのと、その上に置いた売り指値と — 0.8では「置く」が−0.379、「取る」が−0.373で、幅1ポイントでは「置く」のほうが良い。5.76パーセント上げた系列を空売りすればどの方針でも損になり、ドリフトが測ろうとしている効果を溺れさせる。買い側の結果は鏡像ではなくドリフト除去列の上に立っている。

逆指値は二つの問題を同時に相続する

逆指値の成行注文は、自分では選べない瞬間に送ると前もって約束した成行注文である。それは普通の成行注文より悪く、しかもレッスン3が予言したとおりの意味で悪い。引き金が引かれるのは価格が自分の水準を通り抜けている最中であり、そのとき手前の板はいちばん薄いからだ。流動性がいちばん出し渋る瞬間に流動性を要求すると、あなたは自分で約束したのである。

逆指値付き指値は価格を固定し、代わりに指値注文の問題を相続する。値動きが大きいときに約定しないのだ。それがどれほど頻繁に効くかは商品の性質であり、数えられる。以下は同じ六十本の終値における一本ぶんの値動きの分布で、逆指値付き指値が耐えねばならない幅と突き合わせてある。

一本でそれより大きく動いた足59本に占める割合
0.54169.5%
1.02237.3%
1.51423.7%
2.01220.3%
2.5813.6%
3.046.8%

この系列の中央値の足は0.90動き、最大の足は4.10動く。幅1ポイントの逆指値付き指値は、1ポイントを超えるどんな動きにも飛び越される。そして59本のうち22本が1ポイントを超えていた。最悪の足に対して安全であるには幅は4.10でなければならず、それは中央値の四倍半だ。そしてそれほど広い幅は、書類仕事の増えた成行注文である。その内側で約定しないものなどほとんどありえないからだ。価格を守りつつ確実に約定する幅は存在しない。これは最初の表と同じ取引を、反対側から眺めたものである。

そして注文が差し出す三つ目のもの

ここまではすべて価格対約定の話だ。三つ目の量があり、このレッスンの題はそれに由来する。表示された注文は、あなたの価格とサイズを全員に告げる。それが日程を消化している執行部門にとってなぜ重要かはレッスン57が説明した。十二立会いにわたって1分205株の注文は、自分から名乗り出る余裕がない。そしてプラットフォームの答えが表示規則である。アイスバーグは一単元だけ見せ、残りは控えに置き、見えている部分が約定するにつれて補充する。

その代わりに差し出すのが待ち行列の順位だ。多くの取引の場では、見えている部分が補充されるときに隠れている部分は順番を失う。だから同じ総量がより後ろに並び、約定する回数が減る。これは最初の表と同じ通貨を、別の額面で払っているにすぎない。アイスバーグは約定確率で隠蔽を買っており、得られる約定はあらゆる受動的な約定と同じように選別されている。上の表から逃れてはいない。表の下のほうへ降りているだけだ。

このページ全体の正直な要約は、三つの語を含む一文である。価格、約定、開示。どれか一つは固定できる。たいてい二つ目は三つ目で支払えば固定できる。三つとも固定することはできない。成行注文は価格の確実さを一切取らず約定の確実さを全部取り、プリントされるまで何も開示しない。表示された指値は価格を固定し、約定を未定に残し、全員にそれを告げる。アイスバーグは価格を固定し、約定をさらに未定に残し、告げる量を減らす。プラットフォームの品目表を機能の一覧ではなくこの空間の位置として読めば、それは小技の品書きであることをやめる。

個人の注文にとって、この話のどれ一つとして口座の中でいちばん大きなものではない。この系列のような場合、三本後の受動側の不利は百前後で取引する系列の0.75ポイント、すなわち1パーセントの四分の三であり、それが自分の商品の一日の値動きと比べて大きいかどうかは、レッスン12の比がとっくに教えていたはずだ。知っておく理由はもっと狭く、もっと役に立つ。約定した指値注文がなぜ良い入り方に感じられて悪い入り方として測れるのかを説明してくれるからで、それはレッスン3が挙げた理由そのものに、いま数字がついたものである。

これで片づかないこと

終値だけで指値が約定したかどうかを決められること。決められない。本物の注文はその価格を通り抜けるどの取引でも約定するので、ザラ場で指値を割り込みながら上で引けた足は、ここでは外れと数えられるが市場では約定していたはずだ。真の約定率は56回中16回より高く、この検証が取りこぼす約定は価格が戻ったもの、つまり良いほうである。この補正は結論に逆らう向きに働き、その大きさは終値だけの系列からは知りえない。上のどの数字も、日次終値で測った効果として読むべきで、本物の板における効果として読んではいけない。

56の観測が何かを決めること。レッスン19の算術は決めないと言うし、表の五つの距離は同じ六十個の数字に対する五つの眺めであって、五つの独立した検証ではない。この結果を印刷する値打ちがあるのは標本ではなく符号のほうだ。五行すべてで負、一本を超える四つの時間軸すべてで負、そしてドリフトを取り除くと良くなるどころか悪くなる。それは一つの系列における一貫した型であり、自分の系列を測りに行く理由であって、決着ではない。

三本が正しい時間軸であること。それは選択であり、効果を見えるようにする選択である。一本では比較が逆転する。日ではなく分で持つなら、あなたに当てはまるのは一本の行であり、この系列でそれは見出しと逆のことを言う。このレッスンの結論は、選別が姿を見せるだけの長さの保有期間についてのものであり、この系列での境目は一本目と二本目のあいだにある。

この検証にスプレッドが入っていること。入っていない。そしてこれがこのページ最大の欠落だ。本物の受動注文は、交わす側が払う半スプレッドも受け取るし、メイカー・リベートのある取引の場ではレッスン54の1株0.0030も受け取る。ここでの0.80の値引きはその代役であり、百ポイントの商品の現実のどんなスプレッドよりずっと大きい。つまりこの検証は価格の面では「置く」に寛大でありながら、選別の面ではそれでも不利と判定している。交わす側に現実的な半スプレッドを課せば比較は縮まる。逆転するかどうかは、レッスン12が測った比、すなわちスプレッドと一本の値幅との比にかかっている。

売り側も同意すること。この系列では同意しない。理由は、5.76パーセント上げた系列ではどんな空売りも負け、効果が溺れるからだ。片方向でしか働かない検証は、効果を趨勢から切り離せていない検証である。だからドリフト除去列があり、だからそれが仕事をしている列なのだ。これを追試する人は、何かを信じる前にドリフトのない系列で両方向を回すべきである。

そしてこのレッスンにいちばん高くつく譲歩。受動的な約定の費用は測ったが、売買しないことの費用は測っていない。指値が外れた40本はここでは交わす側が得た機会として記録されているが、本物の口座では、資本が拘束されず、リスクを負わず、手数料も払わなかった40の機会でもある。三分の一の頻度でしか売買しない方針は、常に売買する方針の劣化版ではない。別の晒され方であり、1トレードあたりの平均で比べるとそれが隠れる。正しい比較は単位時間あたり、そして負っているリスクの単位あたりであり、そのためにはこのページが定めていない建玉サイズの規則がいる。上のすべては約定について正しい。戦略について正しいかどうかは、このレッスンが尋ねなかった問いである。

練習問題

  1. 自分の商品で二つの方針を回してみる。自分が売買する時間軸で二百本を取る。各足について、終値、次の足が一定距離下の指値を通り抜けたかどうか、そして三本後の終値を記録する。約定した場合と外れた場合で結果を平均する。距離は自分の商品の中央値の値幅くらいに取る。それが下の二番目の課題だ。表計算で一時間、これで自分が売買している場所でこのレッスンの符号が成り立つかどうかがわかる。
  2. 自分の商品の中央値の値幅と最悪の値幅を測る。二百本にわたる足から足への変化の絶対値を取り、並べ替えて中央値と最大値を書き出す。この講座の系列ではそれが0.90と4.10、比にして四・五である。この比が逆指値付き指値の問題のすべてだ。最悪の足に耐えるには幅がどれだけ要るかを、普通の足の単位で表したものである。十分もあれば足りる。そしてどんな幅もこの数字に照らして決める。
  3. 自分の境目を見つける。一本目の課題を一本、二本、五本、十本で繰り返し、「置く」が勝たなくなる時間軸を見つける。この系列では一本と二本のあいだだ。あなたのそれが十本なら受動的な注文はほぼ無料であり、一本ならそうではない。そして「常に指値を使え」と教えた手引きは、誰か他人の保有期間に向けて書かれていたということになる。半日。そしてこれで注文の種類の問題は一般論としてではなく自分の売買について片づく。

出典。 Thomas CopelandDan Galai、「Information Effects on the Bid-Ask Spread」(The Journal of Finance、1983年)。書かれたオプションとしての気配値のため。レッスン55の枠組みもこのレッスンの枠組みもここから来ている。 Puneet HandaRobert Schwartz「Limit Order Trading」(The Journal of Finance、1996年)。受動的な取引の二つの面を向かい合わせにしたもののため。受け取るスプレッドと、負う逆選択である。 Lawrence HarrisJoel Hasbrouck「Market vs. Limit Orders」(Journal of Financial and Quantitative Analysis、1996年)。同じ比較を六十本の終値ではなく実際の注文データで走らせたもののため。このページはその研究のささやかな模倣である。 U.S. Securities and Exchange Commission、逆指値注文と逆指値付き指値注文についての投資家向け公報。速い相場で逆指値注文に何が起きるかについての規制当局自身の記述のため。非常に多くの逆指値注文が引き金からはるかに離れて約定した、ある朝のあとに書かれたものだ。

注文は二つあり、他のすべてはそのどちらかに付いた規則である。成行注文は価格を未定に残し、指値注文は約定を未定に残し、どちらも残さない注文はない。指値の値引きは本物で、その背後の選別のほうが大きい。この講座の系列で0.8を受け取り、捕まえた足と外した足の差は2.17、ドリフト除去後の平均は−0.768で、ただ売買する場合の−0.020と比べるとこうなる。逆転するのは一本の時間軸だけで、それより先にはない。逆指値は同じ取引に引き金を付けたもので、価格を守りつつ確実に約定する幅は存在しない。ここでは59本のうち22本が、一本で1ポイントの幅より大きく動いたからだ。そして表示された注文は三つ目のもの、すなわち自分が何をしているかを、待ち行列の順位という代価で差し出す。レッスン59は、このページが先送りし続けた唯一の費用 — 売買している最中に自分の売買が価格に何をするか — を取り上げ、それに数字をつける。

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